秋田県・新政酒造が手がける「Colors」シリーズの中でも、土と命のつながりをテーマとした一本がこの「アース -産土-」。通称「アース」と呼ばれるこの酒は、明治・大正期の名品種「亀の尾」と「愛国」を両親に持つ、秋田生まれの米「陸羽132号(愛亀)」を100%使用しています。コシヒカリの祖先としても知られるこの飯米は、冷害に強く、宮沢賢治が栽培を推奨したという逸話もある、歴史とロマンを秘めた品種です。
香りには、木や白い花、黄リンゴを思わせる穏やかで優しいニュアンスがあり、自然な広がりと清潔感を感じさせます。口に含めば、ふくよかで優しい甘みが広がり、柔らかく軽やかな酸味、ほどよい渋味が絶妙に調和。全体としては軽快ながらも、深く滋味豊かな奥行きのある味わいに仕上がっています。
搾った酒を空気に触れさせずに瓶詰めする「直汲」仕様により、酒そのものの生命力と瑞々しさが際立ち、まさに“生きた酒”とも呼ぶべき飲み口が楽しめます。
余韻は静かに消えていくようでありながら、舌の上に柔らかな甘みとほのかな渋味を残し、繊細で詩的な印象を与えます。素材の良さを活かした和食との相性も抜群で、特に山菜や出汁を使った料理と絶妙なハーモニーを奏でます。
自然と共生する酒造りを体現する新政が贈る、唯一無二の純米酒。時代と地域を超えて語りかけてくるような、優しさと力強さを併せ持つ1本です。この機会にぜひ飲んでみて下さい。
秋田県・新政酒造が手がける「Colors」シリーズの中でも、
